1 9 9 9 年 1 2 月 2 9 日
旧約聖書探訪の旅と死海浮遊体験

rakuda

1999.12.29 アンマン 晴れ

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 朝、7:30起床。4時間半くらいしか寝てないが、いつものことだ。カーテンを開けると、目の前に白い建物群が広がった。アンマンの町だ。眩しいくらいに白い。窓を開けてみた。春のように暖かい。
 今日の出発は9時半。ネボ山に登り、マバダで聖ジョージ教会を訪れ、その後死海へ。午後は、ペトラに向かう。

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 ネボ山は、イスラエルの民を率いて放浪の旅を続けたモーゼが終焉を迎えた地。緑豊かなヨルダン渓谷の向こうに「神との約束の地」イスラエルの地が広がり、まさに”聖書の世界”だそうだ。
 アンマンの市街地を抜けると、不毛の大地が広がっている。バスの中でモハメッドさんのアラビア語講座が始まった。明日テストをするそうだ。みんな一生懸命に復唱している(笑)。モハメッドさんの隣にはピストルを持ったガードマンが座っている。ナセルさんというそうだ。僕たちをシリア国境まで、ずっとガードしてくれるらしい。アラビア語の勉強会があったり、ガードマンがついていたり、こんなツアーは初めてだ(*o*) しかし、バスの中は暑い。27度もある。こんなに暑いなんて想像もしなかった\(*◇*)/
 ネボ山からは死海がばっちし見えた。今日は天気が良く、視界(笑)がいいのだ。そして、ヨルダン川の向こうはもうイスラエル。ヨルダン川流域は少し、緑があるが、それ以外は乾いた不毛の大地が広がっている。まさにガイドブックの通り、”聖書の世界”がここにあった。

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 マバダでは、6世紀のパレスチナの地図を描いたモザイクが残っている聖ジョージ教会を訪れる。教会の床に地図の一部が残っている。写真はあとにして、モハメッドさんの説明を熱心に聞く。添乗員Aさんが、モハメッドさんの説明に補足。¢彼は今、世界史の中でも非常に重要な部分を凝縮して説明してます£。なんか聞いてると、今、まさに自分が世界で非常に重要な土地に足を踏み入れてるんだとひしひしと感じ、身震いする思いがした。このあたりの地域は過去何度となく戦争が行われ、現在でもさまざまなメディアでとり上げられ、話題に事欠かないのだ¢(・_・)

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 死海までは、最近、通れるようになったという近道を通っていく。死海ホテルで早速着替えて岸辺に。欧米人がたくさん浮いている。本当に浮くんだろうか。腰から落として手を離してみる。浮いた!割と簡単に浮くではないか。逆に沈むのが難しいくらいだ。岸辺は塩の固まりで真っ白になっている。死海は少しずつ小さくなっているそうだ。暑さのため、蒸発しているかららしい。なので、ホテルを建ててもだんだんと死海が離れていってしまうという話も現実のようだ。
 さて、昼食後は数回の休憩後、デザートハイウェイを通って、今回の旅のハイライトの一つ、ペトラに向かう。

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 夕刻が迫ってくる。周りは街灯どころか人工的なものは何一つない。デザートハイウェイはそんな道路だ。西空がオレンジ色に染まり、東の空までそれはなんともいえない色に染めている。バイオレットブルーとでも言えばいいのだろうか。そして、刻々と色が変わっていく。まっすぐに延びたハイウェイの先にはどこかの町のモスクのミナレットがシルエットになってなんとも言えない景色だ。旅をしてるんだなあって感じるシーンだ。やがて、バスは、満天の星空の下、ワディ・ムーザを経て、ペトラのホテルに到着した。

1999.12.29 21:16 at GRAND VIEW HOTEL(PETRA)

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