2 0 0 0 年 1 月 5 日
バールベック観光

rakuda

2000. 1. 5 ダマスカス 曇り後雪/雷雨

line.jpg
 朝食、レストランを捜してしまった。この前、泊まったホテルなのにもう忘れているなんて。レストランでマリオにそっくりのウェイターを見つけてしまった。みんなに大ウケ&大爆笑!彼にマリオのキャラ見せるとどう反応するだろうか。想像するだけで楽しい。写真をとりたいくらいだが、あいにくカメラを持ってきてなかった。

line.jpg
 シリア・レバノンの国境が近くなるにつれて雨が降り始め、ついに雪になった。山の上の方は白くなっている。中東で雪を見ることになるとは思わなかった。国境でシリアのローカルガイドであるワリートさんとはお別れ。ごっつい顔した人で、余計なことは言わないガイドさんだったが、別れはさみしいものだ。とてもやさしい人だった。旅をしていると、いろんな形で出会いと別れがある。特に現地のガイドさんとは、添乗員さんはともかく、僕たちとしては、多分、2度会うことはもうないと考えていいだろう。一期一会である。なんかはかないが、そういう出会いはとても大切にしたい。国境で、思わぬ変な?ものに遭遇した。それは傘だ。傘のてっぺんにプラスチックのボトルをつけているのである。水の少ない地域なので、雨水でも大切に取っておこうということから考え付いたのだろうか。傘を閉じると、傘に付いた雨水がボトルに集まるしくみになっているのだ。これ、特許とっているんだろうか。とても考えれられた生活の知恵だ。黒い傘に白いボトルなので、もうちょっとおしゃれにしたら、先進国でも売れるのでは?傘袋なくてもデパートとか入れるし。レバノンに入ったところで、女性のガイド、カティアさんが待っていた。彼女は去年の夏、添乗員Aさんと一緒に仕事した人である。シリア・レバノンなどには女性のガイドは少なく、今回は添乗員Aさんのリクエストによって、彼女がガイドすることになったそうだ。

line.jpg
 国境を超えたあたりからもだんだんと雪はひ局くなってくる。31日とかは半袖の人もいるくらい暑かったらしいのだが、急にこんな天気である。バールベックは雪の中の観光となった。
 昼食はバールベックが一望できるレストランからだ。雪で少し霞んでいる。ここでは、パンを焼いているところを見せてくれた。焼き立てのパンがとても美味しい。そして久しぶりに魚(焼き魚)を食べた。地中海に近くなってきたのだ。
 昼食後は一路ベイルートに向かう。ベイルートに行くには、標高1800mの峠を超えなければならない。そして、この雪ではチェーンだ必要だということだ。運転手さん、どこかで停まって買うことにしたらしい。雪はさらにひどくなってきた。

line.jpg
 チェーンを10$で購入したあと、峠に入るところで、警察?に止められた。ここから先はチェーンが必要だということだ。しかし、運転手はまだ大丈夫だと言っている。しかし、添乗員Aさんとカティアさんは、チェーンはつけたほうがいいと言っている。運転手は警察と少しもめている。どうやら雪道になれてない運転手らしく、チェーンをつけるのがめんどうくさいらしい。片方の車輪にはチェーンをつけはじめた。しかし、もう片方にはつけていない。このまま、走ると、ハンドルは取られるし、片方がスリップするとスピンしてしまい、事故につながってしまう。ちょっと不安だ。バスの中もざわつきはじめた。どうなるんだろう。さっき、運転手は1個しかチェーンをかわなかったらしい。外はもう道にも雪が積もっている。まるでスキー場に行くバスに乗っているみたいだ。周りは銀世界になっている。添乗員Aさんも、忙しくなんやら、警察、運転手、カティアさんとやっている。

line.jpg
 添乗員Aさんがバスに乗り込んで来ていった。¢このバスをここで降りて、3台のミニバスに乗り換えていくことにしました。£このバスでは、雪道が危険らしい。バスの手配の間、側のスーパーでトイレと買い物をすることに。またまた、オリーブ石鹸を買ってしまう。ここもまた安いのだ。
 ミニバスがやってきた。韓国製の10人のりくらいのバスだ。すでにスーツケースは1台のバスに積み込まれている。しかしチェーンをつけるのにとても時間がかかる。やっぱり慣れてないのだ。Yさんが慣れているらしく手伝っている。そしてやっと出発。しかし、すごいことになってきた。走りはじめてしばらくすると、雪はこぶりになってきたが、かなりの雪が積もっている。3台のバスは、連なってゆっくりと登っていった。峠を下り始めると、もう下の方には雪が見えない。雨なのだ。下のほうは暗い雲に覆われて、こちらの銀世界とあいまってなんともいえない景色だ。初めてみる景色だ。写真を撮りまくった。下のほうで強烈な光が時々、輝いてる。雷だった。すごい景色だ。すごいとしかいいようのない景色を狭いミニバスの席からじっとながめていた。
 下界に降りてくると、とてもヨーロパナイズされた町が広がっていた。ネオンがきらめく新しく洗練された町だ。ベイルートだった。しかし、所々で、幽霊ビルが怪しく暗い影を投げている。1975年から続いた内戦の跡がそのまま残っているのだった。
 ホテルに到着した頃はすっかり雨だった。しかし、雷が遠くで聞こえている。部屋に入ると、雷はどんどん近づいてきているようだった。

00/01/05 19:15:11 at LE BRISTOL HOTEL(BEYRUT)

次を読む

12/28 | 12/29 | 12/30 | 12/31 | 01/01 | 01/02 | 01/03 | 01/04 | 01/05 | 01/06 | 01/07
中東旅行記トップに戻る