2 0 0 0 年 1 月 6 日
ベイルートとビブロスの遺跡観光

rakuda

00/01/06 ベイルート 晴れ

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 昨日の夕食後、バケツをひっくり返したような大雨だったらしい。こちらの人には恵みの雨だったに違いない。ヨルダンのほうも雨は降ったんだろうか。今日は嘘のように晴れ上がった。
 今日は、ベイルート市内とビブロスの遺跡、ジェイダ洞窟などを観光予定。バスは海岸通りを北に向かう。地中海が眩しい。この先200kmにはキプロス島があるのだ。また、山側は斜面にびっしりとマンションなどが立ち並んでいる。ベイルートの人たちは、夏を高地ですごすため、一般人でもほとんどの人がこういった避暑のための家をもっているらしい。低地のほうは、気温が高い上に、湿度が80%以上と蒸し風呂状態になるそうだ。アルメニア人居住区を通る。1915〜16年にかけてトルコがアルメニア人を虐殺したが、これらアルメニア人が、この地区に住んでいる。また、内戦のあった1975年から90年は海側は建物がいっさいなく、山側は野菜などの露店になっていたそうだ。現在は、どちらもきれいに建物が立ち並んでいる。内戦中の15年間、ここでは、それまでのストレスを発散するかのように、戦ったそうだ。ただ、戦闘の対象にならなかったところが3つある。それは、バールベック、ビブロス、そして、チリという町だ。チリは、怠け者が多い町だそうで、戦う気力もなかったそうだ。何しろ、電球を変えるときに2人の人が組になって付け替えるのだが、一人が電球をつける役、下で電球を渡す役がいる。上の電球をつける人が電球をつけるのにまわすのがめんどうだといって、下の人に回ってもらったという言い伝えがある。

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 Oさんのリクエストで、ドックリバーに立ち寄ることになった。ここは、3200年前から犬の銅像があり、敵が来ると吠えて追い返していたということからそのように呼ばれているらしい。このあたりの海岸に到着した偉人達の名前も彫られている。ナポレオンもある。さらに少し、上流に歩いていったところにローマ橋があり、水道橋も見れる。

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 バスに乗り込み、この川のさらに上流にあるジェイダ洞窟に向かった。降りた場所からはロープウェイに乗って行く。ジェイダ洞窟の中は写真、ビデオは禁止。秋吉台ではよかったと思ったのだが。多分、絵葉書を売るためなのだろう。しかし、とても広くてダイナミックな鍾乳洞だ。一番長いもので11mあるらしい。上を歩いて見た後、今度は下側に流れる川を2台の船で遊覧した。そして、絵葉書3枚を買った。もくろみどおりだ(笑)

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 昼食は、ビブロスの遺跡のレストランで。テーブルの真ん中にどでーんとフルーツが置いてある。トマト、ピーマンがとてもでかい。いつもように前菜のナンを食べたあと、メインは酢豚のようにじゃがいもや、にんじんやトマト、ピーマン、ハンバーガーを煮込んだものだった。デザートのみかん、バナナが美味しい。
 その後、ビブロスの遺跡を観光。フェニキア人の遺跡だ。

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 もと来た海岸通りを通って市内に戻ってくる。途中、鳩の岩で写真タイム。ちょうど夕日が沈むときだった。そして、ベイルートで一番戦いの激しかったところを散策。現在では修復が行われつつあるが、国がとてもお金をかけて計画的にこの復興工事にあたっているらしい。2年後にはとてもおしゃれな通りになるのだとか。
 ホテルに戻って、夕食まで少し休憩。そして、中華を食べに外にレストランに行った。スープがとてもすっぱい。さらに出てきた料理も横浜の中華街で食べる中華とは全然違う味だ。とても濃い味。
 ホテルに戻ってきたところで、カティアさんとはお別れ。カティアさん、いわく、ベイルートには見るところがいっぱいあるのに、2日間だけでは少なすぎるということだ。いつか来ることがあったら、今日歩いた復興中の町がどのように変わったかみてみたい。
 今日は深夜、アムステルダムに向けて出発となる。風呂に入ってスーツケースの整理をした。

2000.01.06 20:20 at LE BRISTOL HOTEL(BEYRUT)

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