サナアは古くから商業で栄えた都。その富は周囲の部族の略奪の標的となっていたが、サナアの人々は襲撃にそなえて周囲に市壁をめぐらせた。いざという時は長期間籠城し、敵があきらめて帰るのを待ったのだ。麦や豆、塩などは十分に備蓄されていたものの、日持ちしない野菜はいずれ不足すると考えて菜園をつくったらしい。

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