クサム・イブン・アッバースはあの預言者モハメッドの従兄。このシャーヒ・ジンダ(=生きている王)廟に祀られた伝説の人である。7世紀、クサムはアラビア半島からサマルカンドへと、布教に訪れた。しかし礼拝中にゾロアスター教徒に襲われ、落命・・・いや、切り落とされた首を抱えたまま井戸へ降りて行ったというのだ。井戸の奥底でクサムは永遠に「生きている」と信じられ、廟は敬虔なムスリムの信仰の場となっている。

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