ウルグ・ベクの生きた時代(1394〜1449年)はイスラム文化が花開いた時でもあった。なかでもサマルカンドは、ウルグ・ベクが教育・科学に力を注いだ結果、優秀な人材が集う先進的な都として名高かったらしい。この天文台は1428(1424?)年に造られ、天体の観測がおこなわれている・・・西洋と比較しても、コペルニクスが「地動説」を記した著書を刊行したのが没年の1543年、有名なガリレオの宗教異端審問は1616年のできごとなのだ。サマルカンドの評判を聞き、遠路はるばる学びに来た者も少なくなかったようだ。

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