ビビハニム・モスク
「頭の上、気をつけて」「えっ?」「何か落ちてくるかもしれないよ」・・・ビビハニム・モスク、たしかにボロボロである。古色蒼然と言えば聞こえはいいが、瀕死の巨人が片膝を折り、倒れるのをどうにか堪えている感じだ。現在の状態から、完成当時の壮麗なモスクを想像するのは難しい!1398年、印度遠征でまたもや勝利をおさめたティムール。サマルカンドに凱旋した彼は、中央アジア最大規模のモスク建築にとりかかる。日本でいう地鎮祭??を終え、工事着工を見届けてから再び戦におもむいたという。このモスク、1404年に完成している。当時の建築技術とモスクの大きさを考えるに突貫工事だったにちがいない・・・でも、なぜ急ぐ必要があったんだろう?