両親は娘の思い出にと立派な納骨堂を建て、その前に等身大の像を置いた。一緒に雪崩に巻き込まれた花婿の遺体はとうとう見つからなかった.....しかし、記念日(花嫁の誕生日など)になると一人の男が現れ花束をささげていく。ある日、不思議に思った人が「あなたは誰ですか?」と聞いたところ、男は答えず、逃げるようにその場を去ったという。男は誰なのか。実は助かっていた花婿だろうか、それとも生前の花嫁を秘かに思っていた男なのだろうか?像の後ろには男が持ってきたという花束が枯れたまま残っていた。なお、花嫁の一家は(一人娘だったので)絶えてしまったとのことである。

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