トルコ大使館の入り口

思いがけないことに、トルコ領事館から見学の誘いがあった。旅行会社から島を出られなく なった日本人の話を聞いたと。遠出も出来ず、ホテルと旧市街往復で時間をつぶし鬱々している僕達を気の毒がり、声をかけてくれたようなのである。なぜ、日本人を?と不思議に思うが、エルトゥー ルル号遭難(和歌山県串本町)における漁民の救助活動の話は、百年以上たった今もなお、知っているトルコ人は知っているそうなのだ・・・領事館は赤いトルコ国旗がなければ見過ごしてしまいそうな簡素な一軒家で、執務室も実用一点張りの事務机が目立つ小部屋であった。地理的条件から置かれた領事館なのであろうが、オスマン・トルコ以来の歴史をかんがみると華美である必要はないのだろう。

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